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カイザー・ロボット

第3章 謎の研究所

『ご、ごめんなさい!』
『それはさておき、わしが手塩にかけて育ててきた自慢のロボットを拝めんままタダで帰すわけにはいかんからな。』
『はい。ありがとうございます。』
そして博士達は、〔カイザー・ロボット〕がいる工場へ向かうエレベーターの中に乗り込んだ。
その中で達彦は嶺岸博士にさっきの事について訊ねた。
『ところで博士。先程、仰られた火のような目とは一体………。』
『小僧は自らの迫り来る運命に立ち向かおうと、体がうずうずしとるんじゃ。今、こやつの目は炎のように燃えておる。』
『迫り来る運命?』
『そうじゃ。近い将来、再び巨大な悪が必ずこの街を襲うであろう。』
『つまり、達也は近い将来、〔コメットシティ〕の平和を守る為、その巨大な悪と戦わなければならないというのですか!?』
『いずれそうなるじゃろう。』
『無茶ですよ!だって達也はまだ小学生ですよ!?』
『龍ヶ崎君、君の気持ちも解るが、他に適任者がおらん以上、小僧にやらせる他に術がない事も解ってくれ。』

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