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カイザー・ロボット

第3章 謎の研究所

『突然お邪魔してすみません。』
『何を言うか。わしの亡き友、達造のよしみじゃから気にするこたぁないぞ!』
『恐れ入ります。』
『ところで龍ヶ崎君。君の隣にいる少年は誰じゃ?』
『息子の達也です。』
『おぉー!お前さんとこのせがれじゃったか!』
『達也。こちらは、科学者の嶺岸博士だ。』
『コホン。いかにも、わしが科学者の〔嶺岸右京〕じゃ。』
『ほら、達也。ちゃんとあいさつしなさい。』
『ど、どうも………。』
嶺岸博士は、達也の顔をじーっと見つめるなり、いきなり
『………お主、良い目をしとる。まるで燃え盛る火のようじゃ。』
と、言い出したのである。
『??????』
達也は訳がわからず、首を傾げていた。
『嶺岸博士は、少々変わってはいるけど、個々の能力を見抜く事に長けていらっしゃるんだ。』
『そうなんだぁ。』
『おい、小僧。今からわしが作ったロボットをお前さんに見せてやるからついて来なさい。』
『えっ、良いの!?おじいさん!』
『博士と呼ばんか!バカモン!』

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