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そうこう話しているうちに事件現場である〔コメット銀行〕に到着すると、〔ファイヤー・カイザー〕の前には巨大ロボットが立ちはだかっていた。
タツヤは巨大ロボットを目の当たりにすると思わず目を疑った。
『ねぇ、〔ファイヤー・カイザー〕………。まさか、あいつと戦うの！？』
『そうだ！』
『んな無茶な！あいつは君よりはるかにデカイんだよ！』
『わかってる！でも敵が目の前にいる以上、戦うしかない！』
『戦うったって………あいつ強そうだし………。』
『タツヤ君！戦う前から逃げてはダメだ！逃げるのは負けるのと同じだよ！』
『逃げるのは………負けるのと………同じ？』
『そうさ！どんな悪が来ようと、逃げずに立ち向かってこそ真の勇者というものだ！』
『………………。』
『君は、さっき私が言った事をもう忘れたのかい？』
『まさかー！俺は一人じゃない。どんな事があっても二人で一つ、だろ？』
『それでこそ、私が見込んだ少年だ！』