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その翌日、達也は朝寝坊してしまった。
しかもよりによって、この日は雨だった。
すると後ろから達也の頭をポンッと叩き、
『なーにボケっとしてんの！早くしないと遅刻するわよ！』
と説教した。
『うるせーやい！そんなのわかってらー！』
達也は何やかんやと文句言いながらも校門までダッシュで走った。
ちなみに先ほど達也に声をかけていた女の子は、クラスメイトの〔宮沢サキ〕（１２）。
達也とは、幼稚園の時からの幼馴染みで同じマンションの隣同士。
気の強い性格で達也以外の男子から“女番長”と恐れられている。
そして何とか学校に到着したが、遅刻した二人は担任の小野坂先生からこっぴどく叱られ、遅刻した罰として廊下に立たされるはめになってしまった。
『けっ！なーんで俺が廊下に立たなきゃなんねーんだよ。』
達也がブツブツ文句を言ってたら横からサキが
『何言ってんのよ！寝坊したあんたが悪いんでしょ！』
と、チャチャを入れて来た。