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『もちろんさ！この街にいるんだよ。伝説のロボット〔カイザー・ロボット〕がな。』
そして、そうこうしているうちにマンションに到着した。
ちなみに二人は、マンションの部屋が隣同士である関係から登下校も常に一緒なのだ。
そして達也が部屋の中に入ろうとしたが、途中でサキが
『あのね、達也。』
と言って、達也を呼び止めた。
『ん？何だ？』
『さっきの話だけど、私は見た物しか信じない主義だから悪いけど、やっぱり信じられないわ。』
『そうか。』
『じゃあね。』
『あぁ。』
そして、達也は部屋の中へと入った。
その日の夜、サキは父・源一郎の書斎を訪れた。
サキは先ほどの達也の話を聞いて〔カイザー・ロボット〕の存在の有無を確かめたかったのだ。
ドアをノックし、恐る恐るドアを開けると
『お父さんいる？サキです。入っても良いかしら？』
『入りなさい。』
サキは、親子でありながらも、どこかよそよそしく入室の許可を得ると、書斎の中へと入った。