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カイザー・ロボット

第10章 青き冷静のロボット

『よしっ!そこまで言うならお前さんもついて来なさい!』
『えっ!?』
『論より証拠!わしが作った〔カイザー・ロボット〕を見せてやると言っておるんじゃ!』
『わかりました。案内してください。』
嶺岸博士、達也、そしてサキの3人はエレベーターに乗り、〔カイザー・ロボット〕がいる工場へと向かった。
そのエレベーターの中でサキは、達也に素朴な疑問をぶつけた。
『ねぇ、達也。』
『何だよ、サキ。』
『あのおじいさん、誰なの?』
『あー、あの人は嶺岸博士って言ってな、〔カイザー・ロボット〕を開発した人なんだ。』
『ふーん。』
『何でも博士は色んなロボットやメカの開発に関わってる優秀な科学者らしいんだけど、俺に言わせればただのやかましいじいさんだけどな。』
それを聞いたサキは
『フフフ………。』
と、小さな声で笑った。
エレベーターが地下の工場に着くと細長い通路を歩いていった。
そして嶺岸博士が
『着いたぞ。』
と言うと一同は一斉に歩みを止めた。

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