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「じゃあさ、これから俺こと知って行ってよ！
一つひとつさ！」

「なんか、それ似たようなことをあいつも言ってた様な…
…て、え？お前、これからも俺らと会うわけ？」

「うん、会いにくるよ？」


郷見を見ると、当たり前、というような顔をしている。


「…まじかよ」

「嫌なの？」

「別に、嫌って訳ではねえけど、
なんつーか…なあ」

「ああ、大丈夫！
抱いた事とかもうなかったことにしたらいいんでしょ？」

「…えらい軽いな、おい」

「聖也さんもその方がいいんでしょ？」

「まあな」

「じゃあ問題ないね、
お友達から始めようよ！」



そう言うと、笑って俺に手を差し出してきた。


「……そうだな！
友達は多い方がいいもんな！
よろしくな！」

「うん！よろしくね！」






郷見ね笑顔を見るとあの日の事を気にしていた俺が
なんだが馬鹿馬鹿しくなってきて、
いつの間にか差し出された手を取っていた。