
好きだって?
第4章 再び冷戦
「おはようございます!」
あの後、郷見に家の近くまで送ってもらい
次の日の朝、俺はいつものように会社に出勤していた。
上司や同僚に挨拶をしながら自分のデスクに向かう
「………」
いつもと変わらない自分のデスク…
だけど、そこにはいつも横にいるはずの晋の姿がない。
昨日の晋の様子を見て、予測はしていたけど…
まさか…
「課長…今日は塚田さんは…」
「ああ、それが、何の連絡もないんだ、
電話しても出ないし…
多分休むんじゃないか?
遅刻なら彼は連絡の一つくらいよこすだろうから」
「そうですか…
すみません、僕からも一回連絡して来ます」
そう言ってオフィスから出ようとした。
ドンッ
