禁断の恋は寮の中でー
第3章 ノブくんの悩み
「あーつっかれた…」
寮の大きな扉をあけて中に入る。
改めて思うが、
ここはやっぱりムダにでかい。
最近は俳優の仕事が少しだけど入って来ている。
嬉しいが、疲れる。
スカウトされまくって、もうめんどくなって入ったこの寮。
楽しいけど、やっぱなんか…疲れる。
『ヴヴヴー』
マナーモードにしていた携帯が、ポケットの中で震えた。
…彼女からだ。
『今日さ、会えないかな??』
いつものように彼女からこんなメールが届いた。
『ごめん、別れて』
俺は無言のまま送信した。