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禁断の恋は寮の中でー

第5章 龍舞と克樹

「まーまー気にすんなよ〜」

「気にするよぉ!」

「えっと台本の21からだよね〜」

「ちょ、龍舞ぁ」


グチグチ言っているハルをよそに、俺はノブから預かった台本をめくる。

ハルはベッドの前に立つ俺の裾を、グイグイと引っ張ってくる。

「ねーねー龍舞ぁ」

ハルはふてくされながら俺を見上げた。


ヤバイ。


もうとっくにページは開いたのに、

ハルが可愛くてまともに顔が見れない……。


「……ハルちゃん。」

「んー?」

「ベッドから足出さないで、ベッドの上であぐらかいて。」


ハルは指示通りにあぐらをかいた。

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