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「大丈夫、その三つの約束さえ守れば、僕たちは君の安全を保証する。絶対だ。そしてできることなら、君が今まで通りリラックスして過ごせるように最善を尽くすよ。君はホントに巻き込まれただけなんだから、優遇されるペットみたいな感じになるだけなんだ」

ショウがゆっくりと言う。

「約束ひとつ目。僕たちの個人情報や職業について、家族に話さないこと。何か聞かれても黙ってて。二つ目。今までの自分を棄てること。顔は整形しなくていいけど、今着てる服とか、今までの自分に関わるものは棄てて。三つ目は…絶対に、ぜったいに、一人で外に出ていかないこと。守れるね？」

「ちょっと待ってよ!!そんなこと、約束できるわけ」
「できなければ」

先程の男がぐっと顔を近づけてくる。

「お前の命も、家族の命もない。俺らも必死なんだ」

私は黙って頷いた。
約束するしかない。
しなければ、私も家族も死んでしまうのだから。
私が約束を守りさえすれば、私は安全に過ごせるし、家族にだけは伝えることができるからだ、私は生きている、と。

「よし、約束してくれたね？それじゃ、リーダーのところへ行こうか!!」

ショウが私の拘束を解き、満面の笑みで言う。

リーダー？彼らのリーダーのことだろうか。

「まずリーダーに自己紹介だね。あと、もう少しで君を拐ってった張本人のチーが帰ってくるから

「自分でヘマやっといてなんで俺らに任せるんだアイツは」

「仕方ないだろ、あの状況じゃあ」

私は慌てて次々と部屋を出ていく彼らを追いかけた。