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気が狂いそうな快感の後に

第3章 誘拐猫とリーダーと

私とショウとセイ、そして名前も知らないイケメンは一端外に出た。
どうやら先ほど居たところはショウとセイの部屋だったらしい。

「このアパートの二階が俺らの住んでるところ。右端の部屋から翡翠の、僕たちの、チーの、そんで左端の一番大きい部屋がリーダーの部屋兼アジトだよ」

「へー…」

どうやら、この男は翡翠という名前らしい。

「皆さん変わった名前ですね…」

「あ、これコードネーム。俺ら、恋人とかリーダーにじゃあない限り本名は明かせないの。過去とか、身内とかがばれるからね。だから全員自分に好き勝手な名前つけてる。本名を捩ったのとか、翡翠みたいにド派手なのとかね」

「そ、そうなんですか…私も考えた方がいいんですか?」

「君はいいよ、もう本名も身内も過去も知ってるから。あとどうして突然敬語になったの?俺ら二人は君より年下だよ?」

「だってペットって…」

「ああ、あれはそういう意味じゃあなくて。寧ろ立場は逆だね。僕たちは君から色んなものを奪ってしまったから、君に殴られても文句言えない。女王様と奴隷どもってとこかな」

凄い例えをする人だな、ショウは……

翡翠がドアをノックした。
暫くして、ドアが開いた。

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