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気が狂いそうな快感の後に

第3章 誘拐猫とリーダーと

「それで、だ。千歳、ちょっと手伝ってくれ。茜はここで待っていていい」

リーダーが至って普通の口調で言う。

「何するんだ?」

千歳が尋ねると、リーダーは言った。

「何って、決まってるだろう?歓迎パーティー」

「ちょっと待ったーッ!!」

私は思わず盛大にツッコミを入れていた。

「「どうしたんだ」」

千歳とリーダーは怪訝な顔で私を見る。

これが普通なのか?
マフィアの世界では普通なのか?

「いや、だって、私誘拐されたんですよ!?これから軟禁されるっていうのに、歓迎パーティーって」

「軟禁とはまた少し違うかもしれないな。多少制限はあるが、お前は俺たちの仲間になるんだ、今日から。そのための歓迎パーティーだ」

話が飛躍しすぎてわからない。
仲間ってことは、つまり、私はマフィアの一員ということか!?
そもそもマフィアが歓迎パーティーなんてするのか!?

訳のわからない現実に、私は暫し思考停止した。
その間に、リーダーと千歳は奥に引っ込んでしまった。

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