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気が狂いそうな快感の後に

第3章 誘拐猫とリーダーと

あれよあれよという間に歓迎パーティーなるものは始まり、みんなでリーダーと千歳が作った質素だけど手の込んだ料理を食べながら喋っていると、翡翠が部屋から大量の酒を持ってきて、酒盛りが始まった。

それから二時間後。

私は辺りを見回して呟いた。

どうしてこうなった、と。

「ぅわぁあ″ああああ″あーーッ!!おがあさーーん!!

見も世もあらずと泣きわめいているのがセイ。さっきまで寡黙な印象しか受けなかったというのに。

「うるっさい!!だいたい何なんだよ、この酒瓶!黙ってんじゃあなくて、少しは…」

酒瓶にむかってぶちギレているのがショウ。あのー酒瓶に切れたって酒瓶は動きませんけど…

「……アボカド……」

テーブルに突っ伏して眠りこけながら、五分おきに食べ物の名前を呟いているのが千歳。何の夢を見ているのだろうか。寝てないで助けてほしい…

「ギャハハハハハ!!良いケツしてんな嬢ちゃん!!」

「さわってんじゃあねぇえ!」

ボガッ

「ギャハハハハハ、いーじゃねーか減るもんじゃあねぇしよお、それにオメー、パイオツカイデーなロイ…」

「死ね!」

たちの悪いおっさん化した全ての元凶翡翠。何なんだよ、コイツは。ちょっとイケメンだと思ったら中身じじいじゃあねえか。

「茜、そんなにイライラしていると肌が荒れてしまうぞ。翡翠も、少しは発言を控えろ…あからさまに引かれてるぞ」

「ワリーワリー,ギャハハハハハ」

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