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気が狂いそうな快感の後に

第2章 マフィアのペットになりました

「まだ手こずってんのか、お前ら!!」
荒々しくドアが開かれ、一人の男が姿を現した。
そして私の前のソファーにどかりと腰を下ろし、脚を組む。
その男に私は思わず息をのんだ。

後ろできっちりとポニーテールにされたさらさらなブロンドの髪、まるで精巧な蝋人形のような整った顔立ち。しかし人形のようでいて、精気がないわけではなく、まさしく生きているといった感じだろうか。
そしてそのドルチェ&ガッバーナのスーツに包まれた体つきも、まるでトップモデルのように素晴らしく完成されている。

こんな綺麗な人、見たことない……

その青い瞳にじっと見つめられ、私の心臓ははねあがった。

どうやらその男はセイやショウより年上の先輩らしい。彼は自分の美しさを良く自覚しているらしく、にこりと微笑んだ。

そして言った。

「はっきり言ってやれよ。こいつはたった今から俺らのチームの女だってよォ!!」

……は?

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