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ガチャリ


屋上の重い扉が開いた。


「誰か来たぞ」


恭弥が言うと、俺と瞬は目を向けた。


「ん…よっと」


その人は、重い扉をバタンと締める。


まだ、後ろを向いていて顔が見えない。


「ここに来るなんて珍しいよね」


俺が言う。


「結構穴場だからね」


「うん」


瞬と会話を始めようとした時。


その人はこちらを振り返った。


「あ」


先に驚いたのは恭弥だった。


「あっ!」


続いて俺も驚く。


「え、誰?」


瞬だけは誰かわかってないな。


だって、その人は…


「佐原先輩‼」


俺が気になっていた、佐原先輩だったから。


でも、どうして佐原先輩が?


「あーっ!真ちゃん!」


俺に手をぶんぶんと振る佐原先輩。


か、可愛い。


顔面凶器っ!


「どうしてあんたがっ」


恭弥は、あまり喜んでいない。


「おー?朝の子だっ。確か…相沢君?」


まだ会ったばかりだからかな?