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性 春 日 和 。-青春時代は盛ります-

第1章 出逢い

念願の教室の扉を開く。


辺りを見回して、俺はヒロインを捜した。


というより、席に座るふりをしてヒロインを捜す。


「あの」


席に着いた俺の目の前に、ある男が立つ。


「あ、はい」


上を向く。


うおっ⁉


その瞬間、俺はこれまでにない胸キュンというやつをした。


だが、至って普通に応えなければ。


「俺、この隣だから。よろしくって言おうと思って。碧野真也です」


「そうなのか。よろしくな。俺は相沢恭弥だ」


よく見ればさっきの佐原先輩よりイケメンだな。


だけど、可愛い顔してるからそっちが目立つんだと思う。


「うん」


いろいろ考えているうちに、真也が自分の席へ戻った。


あれ、なにかものすごい視線を感じる。


「誰だよ…」


周りをきょろきょろと見回す。


……嗚呼、彼奴か。


確か、宇月。


俺と運命のヒロインの出逢いに嫉妬したんだなきっと。


そう思ってドヤ顔をかましながら宇月に近寄る。

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