性 春 日 和 。-青春時代は盛ります-
第1章 出逢い
ところで、この状況はなんだろう。
「真也君、ほら、あーん」
「ちょ、待てよ!俺だってっ…真也、あ、あーん」
おいこら。
俺に箸向けるなよ。
しかも恭弥、あーんする側なのに照れてどうする。
「いいよ、自分のあるから…」
「遠慮しなくていいのに〜」
瞬は箸に乗った卵焼きを、そのまま自分の口に突っ込んだ。
そして、もきゅもきゅと頬張る。
ハムスターかよ。
「う…」
一方恭弥は、固まって箸を動かさない。
「恭弥」
俺は名前を呼ぶ。
「恭弥」
ひたすら呼ぶ。
「恭弥」
まだ食べないのか!
いいよ、もう俺が食べる。
「も、食べちゃうからなっ⁈」
やけになって、俺は恭弥が箸でつまんだタコさんウインナー目掛けて口を開く。
そして、ぱくりと口に含んだ。
「…きょーや、俺食べたから」
あ、タコさんうまっ。
めっちゃうまい。
ご馳走様でした。
じゃなくて…
「恭弥ってば!」
俺がタコさんウインナーを飲み込み、まだ固まったままの恭弥を大声で呼ぶ。
「はっ…!」
あ、目覚めたかな。
瞬は、そんな恭弥を哀れな目で見ていた。
「恭弥…せっかく真也君があーん受けてくれたのになんてことを!」
そっちかい。
そこじゃねぇだろ。
「まじで?見逃しちまった」
「俺なんか、遠慮されたのに‼」
だから、そっちじゃねぇって。
「だーっ、もう!食べよう、早くっ」
我慢しきれなくなった俺が、声を張り上げる。
「…はーい」
「…ごめん」
恭弥と瞬は大人しくなる。
やったー、俺の勝ち。
「真也君、ほら、あーん」
「ちょ、待てよ!俺だってっ…真也、あ、あーん」
おいこら。
俺に箸向けるなよ。
しかも恭弥、あーんする側なのに照れてどうする。
「いいよ、自分のあるから…」
「遠慮しなくていいのに〜」
瞬は箸に乗った卵焼きを、そのまま自分の口に突っ込んだ。
そして、もきゅもきゅと頬張る。
ハムスターかよ。
「う…」
一方恭弥は、固まって箸を動かさない。
「恭弥」
俺は名前を呼ぶ。
「恭弥」
ひたすら呼ぶ。
「恭弥」
まだ食べないのか!
いいよ、もう俺が食べる。
「も、食べちゃうからなっ⁈」
やけになって、俺は恭弥が箸でつまんだタコさんウインナー目掛けて口を開く。
そして、ぱくりと口に含んだ。
「…きょーや、俺食べたから」
あ、タコさんうまっ。
めっちゃうまい。
ご馳走様でした。
じゃなくて…
「恭弥ってば!」
俺がタコさんウインナーを飲み込み、まだ固まったままの恭弥を大声で呼ぶ。
「はっ…!」
あ、目覚めたかな。
瞬は、そんな恭弥を哀れな目で見ていた。
「恭弥…せっかく真也君があーん受けてくれたのになんてことを!」
そっちかい。
そこじゃねぇだろ。
「まじで?見逃しちまった」
「俺なんか、遠慮されたのに‼」
だから、そっちじゃねぇって。
「だーっ、もう!食べよう、早くっ」
我慢しきれなくなった俺が、声を張り上げる。
「…はーい」
「…ごめん」
恭弥と瞬は大人しくなる。
やったー、俺の勝ち。