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プリンセスを護衛

第19章 今度こそ!

ナイフだ!
咄嗟に優馬は右に飛びのいた。
ナイフが優馬の髪をかすめて茶色い髪が宙を舞った。
優馬は竹刀で相良のナイフを持っている方の手首を打った。
そう、優馬が結木から借りたのは竹刀だった。


昨日

「結木さん、お願いがあります。」

「なんでしょう?」

「何か武器になるものをお借りしたいんです。」

「武器?」

「ええ。何でもいいので。竹刀とか練習用薙刀とか。ないなら弓でも小さなナイフでもいい。」

「そんなものを?」

「ええ。お願いします。」


「痛っ!」

ナイフが地面に落ちた。
優馬は足でそれを踏み、それから拾い上げた。

「これで僕を殺そうとしたのか。お前に殺されるくらいなら…」

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