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プリンセスを護衛

第21章 長編 冬の関西紀行

「すみません!このシールの番号を調べてください!」

いきなり迷子にはなりえない若い男女が飛び込んできたものだから迷子センターの係委員は目を白黒しつつ、

「はい。ええっと」

とあっさり調べてくれた。

「***-****-****です。」

「ありがとうございます!」

そう言って頭を下げると3人そろって飛び出し、電話をかけた。


その頃…

「美憂ちゃん、美憂ちゃん!」

大地の声で美憂は目を覚ました。

「大地さん…」

2人は手を後ろに縛られていた。辺りは薄暗い…。
大地は足元に転がっているビンを見つけると足ではさみ持ち上げ、そのまま落とした。

パリンッ

見事に割れ、辺りに破片が散った。

「何してるのよ。怪我したらどーすんの?」

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