プリンセスを護衛
第21章 長編 冬の関西紀行
「違うよ。この破片で紐を切るんだよ。」
大地はそう言うと手ごろなサイズのとがった破片を後ろ手に掴むと器用に切った。
そして美憂に駆け寄り、同様のやり方で紐を切った。
美憂が落ち込んだ声で言った。
「これからどうしよう?携帯、とられちゃったし。」
その途端、携帯の着信音が鳴った。
美憂がびっくりして目を見張った。大地が足元から携帯を出して出た。
「はい。香川です。」
「大地?大丈夫なの!」
「姉さん…?どうして番号を?」
「そんなことは良いから!どこにいるの?」
「どこって言われても…。」
大地が困惑していると美憂がポツンと言った。
「お化け屋敷…」
「え?」
「ほら。」
美憂が見せたものは不気味な被り物だった。
大地はそう言うと手ごろなサイズのとがった破片を後ろ手に掴むと器用に切った。
そして美憂に駆け寄り、同様のやり方で紐を切った。
美憂が落ち込んだ声で言った。
「これからどうしよう?携帯、とられちゃったし。」
その途端、携帯の着信音が鳴った。
美憂がびっくりして目を見張った。大地が足元から携帯を出して出た。
「はい。香川です。」
「大地?大丈夫なの!」
「姉さん…?どうして番号を?」
「そんなことは良いから!どこにいるの?」
「どこって言われても…。」
大地が困惑していると美憂がポツンと言った。
「お化け屋敷…」
「え?」
「ほら。」
美憂が見せたものは不気味な被り物だった。