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プリンセスを護衛

第21章 長編 冬の関西紀行

「随求道っていってな、大悲母さんのおなかの中へ一度戻るんだって。真っ暗なんだけど。」

「じゃあ、入ろう!」

大地が言い、大地、泉、夕人、美憂、優馬の順に入った。
中は本当に何も見えなかった。

「大地!どこ?」

泉の声だ。

「ここ!」

大地が答える。

「ここってどこよ!」

そのとき誰かが優馬の手を握った。

「だれ?」

優馬が聞くと

「優馬だった?」

美憂の声だった。

「じゃあ、これ姉さん?」

大地も誰かと手をつないでるようだ。
夕人が

「ねえ!手すりってどこ?」

と叫んだ。

「下の方だよ。」

優馬が答える。

「なんか壁にぶつからないか、心配よ。」

と泉。

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