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プリンセスを護衛

第24章 長編 春には愛媛で

弾いている曲は「さくら」だ。
優馬と俊は唖然とした。

「泉さんって琴が弾けたんだ。」
「しかも、上手なんだな。」

優馬は外が少し騒がしいのに気付いた。
泉も演奏を止めた。
美憂が気になり部屋の外に出る。

「なんだ?」

俊が聞くと美憂は

「あれよ。」

と指差した。
昔の衣装体験のようだ。
服の上から着るそうだ。年間に何回かあるようで今日は十二単だった。

「これはいいや。ミュウ、着てみろよ。」

優馬が嫌がる美憂を引っ張り、泉と俊が呆れるように後を追った。

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