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「おいミュウ、スーツに三つ編みは…。」

言うまでもなくいきなり声をかけてきたのは優馬だ。
優馬、泉、俊の３人は３回生に、大地、優の２人は２回生になる。
と言う訳で５人とも美憂の入学式にはそれぞれスーツを着て出席することにしたのだった。
泉がニッコリ笑って言った。

「美憂ちゃん、来なよ。」

泉は優と美憂を連れて化粧室に向かった。
三つ編みの髪にスプレーをかけ、まとめると三つ編みを解いた。
見事に美憂の髪は緩いパーマがかかったようにふわりと広がっていた。
優は美憂の顔にパウダーを少しはたき、ピンクのリップをつけ、チークをつけた。
やっと大人っぽくなった美憂は少しの間鏡の前で呆然としていた。