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プリンセスを護衛

第37章 白い手紙

女は自分の美しさを分かっており、自分を誘惑しているのを優馬は何となく感じ取っていた。
しかし相手が悪かった。
優馬は女性の怖さはよく理解している男性だった。

「名前は?」

「…そういうあなたは誰です?」

「男の子から名乗るものじゃないの?」

「そうでしょうか?」

優馬はそう言って窓から夜の街を眺めた。

「そういうものよ。名前は?」

優馬は息を吐き答えた。

「…優馬。千葉優馬。」

女性はまた笑いながら言った。

「ふーん。イケメンに似合う格好いい名前じゃないの。」

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