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プリンセスを護衛

第38章 美憂の涙と優馬の決意

領がたじろいて隙をみせた。
優馬はその瞬間を見逃さなかった。
相手の頭めがけて右回し蹴りを食らわし見事に相手を気絶させてしまった。
優馬を息を吐くと圭太を見て聞いた。

「ところで圭太、この銃が不発なの知ってたのか?」

「不発じゃありませんよ。」

優馬は窓に向かって引き金を引いたが結果は同じだった。
銃を見ていた優馬はハッと気づいた。
撃鉄が軽く起こされていて中間で止めてあった。

「安全装置?」

「はい。ドラマで蹴って安全装置をかけるシーンがありましたので。それみたいにうまくできて良かったです。安全装置の掛けかたは漫画に載ってましたし。」

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