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プリンセスを護衛

第7章 探偵と騎士

「好きな人を守れないで護衛なんか務まるか?そんなの僕のプライドが許さない。」

静かに優馬が言う。

「…、勝手にしなよ。もう、知らない!」

怒った美憂は帰ってしまった。

「はあ…」

とは言ったものの何から手を付けていいか分からない。
手がかりは小さな銀のピアスだけ。ピアスをしてるかしてないかと言うのも手掛かりにはなるけど大学生ではしてる子だけでもかなりの人数だし、似たようなピアスなんていくらでもある。

「…。」

優馬は銅像をジッと見つめた。
少し引っかかった。

(なぜこんな目立つところの銅像なんだ?)

優馬の大学には他の箇所にも銅像がある。目だたない場所なんていくらでもあるのに。

「この銅像に一番近いのは3号館か。なんか関係ってあるのか?」

その時、

ドンッ

「ワッ!」

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