テキストサイズ

プリンセスを護衛

第47章 文化祭 3年生

夕人は素っ頓狂な声を上げた。
いきなり友人が暗い声で自分は空っぽか?なんて聞いたら誰でもキョトンとしてしまう。

「それどういう意味?」

「いいから答えてくれ。」

夕人は少し笑った。
優馬は顔は見えないが電話の向こうで夕人が優しく笑った気がした。

「優馬は、千葉優馬さんは、素敵だよ。」

「えっ?」

「俺は友達のためにあそこまで必死になれる人を見たことが無い。美憂ちゃんに俺が絡んだ時もそう。あれが俺じゃなくてヤバい人だったらどうしたんだ?」

「あの時は必死で考えてるよりも前に体が動いてた。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ