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プリンセスを護衛

第50章 番外編 演劇部の出し物

優姫は驚いて自分を抱いている人物を見上げた。
A国の黒髪の王子だった。

「他国を支配しようとしている王子と結婚しようとするお姫様がどこにいると思う?」

「A国の王子か…」

「言っておきますがおとぎ話なら嫌がってるお姫様と王子様は結婚はしないが…。違いますか?」

「無断で国に入ってくるなんてただで済むと思うな。」

すると涼しい顔をして言い返した。

「優姫の国の王に言われたんだ。姫を連れて帰るように通行手形を渡されてね。」

「クッ!」

これでは国に入られても文句も言えない。

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