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プリンセスを護衛

第50章 番外編 演劇部の出し物

A国の黒髪の王子は馬車に優姫を乗せて帰った。

「ねえ、本当に王様が私を連れて帰るように?」

そう言うと彼は苦笑した。

「いや、嘘だよ。」

「え?」

「だって王様があなたがあんな目に遭ってるなんて知らないでしょうし。」

「じゃあ、あなたがどうして?」

「なんか心配でね。」

「あなたって可笑しな人ね。舞踏会の時は気にもかけてくれなかったのに、今日はこうやって助けてくれた。」

王子はいたずらっ子みたいな顔で笑った。

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