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プリンセスを護衛

第50章 番外編 演劇部の出し物

13年前

優姫は母の泉に連れられて父の即位式のため、今、彼女が住んでいるお城に来ていた。
最初は良かったが母もやがて色々な人と挨拶をしなければいけなくなった。

「ねえ、お母様。あたし、そこらへん見てきていい?」

母に許可を得た優は人ごみの中を抜け、誰もいないお城の裏まで来た。

「フーッ」

優は軽く木にもたれて息を吐いた。

「即位式なんかつまんない。」

その時、塀をよじ登ろうとしている男の子が目に入った。

「ちょっと!あなた、何してるの!」

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