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プリンセスを護衛

第50章 番外編 演劇部の出し物

男の子は見つかったと気付くと慌てて塀を登り始めた。

「ちょっと待ちなさいよ!」

優も後追って塀を登りだした。
それが間違いだった。
即位式用に来たドレスは裾が長かった。

「きゃあっ!」

案の定、裾を踏み塀から落ちた。

トンッ

下から誰かが受け止めてくれた。
顔をあげるとさっきまで上にいたハズの男の子が優を受け止めていた。
優は改めて男の子を見つめた。
塀を登ってた時は髪のせいで顔前よく見えなかった。
漆黒の瞳で凛々しく整った顔立ちだった。

「すまない。」

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