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プリンセスを護衛

第56章 美憂の抱えるもの

「優馬、なんで?」

美憂の問いに優馬は答えた。

「お前がここの交差点に立っているのが見えたんだ。偶然、居合わせたってこと。」

美憂は下を向いて泣き出した。
優馬は美憂の手を引いて学校まで引き返した。
ピアノの置いてる教室に入った。

「ミュウは音楽よく知ってる?」

そう言って蓋をあけると、曲を引き出した。

J.F.ブルクミュラー
『すなおな心』

明るい曲で良い曲だが完璧に弾くのは多分難しいだろう。

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