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プリンセスを護衛

第57章 優馬の危機

その夜
優馬は美憂が帰ってからずっと眠っていた。
今も軽い寝息をたてて眠っている。

病室の扉が静かに空いた。
黒いジャケット、黒いズボン、フードを被った人物がゆっくり入ってきた。
その人物は折り畳み式ナイフを取り出すとその切っ先を優馬の喉元に降り下ろそうとした瞬間、ベットの陰から人が飛び出した。
これは不意討ちである。
驚いた黒ジャケットの人物は病室を飛び出した。
ベットの陰に隠れていた人物はフーッとため息を吐くと呟いた。

「ったく、一体人に殺されかかるだなんて優馬の奴、何を仕出かしたんだ?」

成瀬俊だった。

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