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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

優馬の首すじに当てられているのは拳銃だった。
確実に銃刀法違反である。
優馬は一体どこでこんなものを手に入れたのかと今、この状況では実にどうでも良いことを考えていた。
いや、考えるようにしていた。
そうでもしなければ恐怖で気が狂いそうだった。

「優馬だっけ?さっきが美少女、そう呼んでたね。」

「僕の名前?優馬だけど、それが何か?」

「名前も格好良いし、イケメンで肝が座っている。女の子にはモテるだろうね。でも…」

さらに強く拳銃を優馬の首に押し当てる。

「一番、イラつくんだよ。お前みたいな王子様タイプの奴って。」

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