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プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

一気に走って、その勢いのまま相手に上段回し蹴りを決める。
これは一発で相手を倒すには適した技である。
典型的な巻き込まれ体質の優馬は何かあった時のためにこの技を修得していた。
威力は充分らしく、男は壁まで吹っ飛んだ。
泉と優を起こし、大地と俊を壁から下ろし、圭太と俊也も鎖を解いてやらなければと優馬は頭を巡らせる。

「全く、ご丁寧に厄介な拘束の仕方してくれたよな。」

圭太と俊也は、いきなり下に降ろしたら床に身体を打ち付けかねない。
そのため優馬は鎖の先を掴み、2人をソッと下に降ろした。
俊と大地にいたっては気絶してる彼らの身体を支えたままベルトを外さなければならず、結構苦労した。

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