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｢裏切るって…｣

｢可能性的に無い訳じゃないよな？俺のおかげでお前は彼氏と別れることになったんだし…。｣

(彼氏と別れることになった？)

優馬は首を傾げる。

｢っ！｣

｢でもなあアイリス、誰のおかげでお前は働けているか分かっているよな？高校を中退して行き場が無いお前を雇ったのは俺だってこと。家族に認められたいんだろ？｣

｢…｣

ニヤリと男は笑うと去って行った。
優馬たちが出るとアヤメは俯いていた。

｢アヤメさん…｣

｢あはははっ！おっかしいよねーっ！高校を中退して家族にも見限られてさ。挙げ句の果てこの店で働いているのが彼氏にバレてフラれるなんてねー！｣