テキストサイズ

プリンセスを護衛

第64章 花見での出来事

痛々しい笑顔だった。
アヤメは7人の顔を見て言う。

「そんな辛気くさい顔しないでよ。笑いなさいよ。私のこと、バカな女だって!笑いなさいよ!!」

アヤメの声は最後は怒った感じだった。
優馬には分かった。
彼女は親に見捨てられた。それ故に自分がお金を稼いでいる姿を見せて、認められようとしているのだ。
そんなことしても認められないのに。
彼女はひとりぼっちで寂しい思いをしているのがよく分かった。
美憂や俊也と一緒だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ