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私とキミの恋愛事情

第10章 【俺】は。

「またかよって…。酷いなぁ…」

コイツは何度も俺の前に出てくる。
「ハァ…。今日は何の用だ?」
いつもコイツは、
俺にその“用事”をやらせる。
そう、俺の体をのっとって。
もしくは、他の人の体を。

「んー。別に今日は用事は無いんだけどね?」
「ならとっとと帰…」
「愛衣ちゃんと、お兄ちゃん。」

俺はその言葉にドキッとする。
次の言葉を待った。

「付き合ったんだって」
「………そ」

俺はそっけない返事を返す。

何、傷ついてんだ。
わかってたことだろ。
俺は。
俺はアイツに告白しちゃいけねぇんだ

だって…

「ショックだったよね…。光くん。」

コイツは霊体のまま俺に抱きついてくる。

そう、俺は。

「私の光くん。大好き」

コイツに縛られている。

この悪魔が俺を縛り始めたのは。
1年くらい前のことだった……………

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