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私とキミの恋愛事情

第12章 “抵抗”と嫌気”と“嬉しさ”と…

数分。
俺達はそのままだった。
なんというか、現実味が無くて。
夢だと思って。

「っ…ん?!」

俺のアソコに愛衣の手が当たる。
まさか…

「愛衣。よめよーぜ。急にどうしたんだよ」

俺は愛衣を突き放し、
できるだけ平然を保って言った
………はずだ。

俺のこの問いかけに愛衣は。
首をかしげながら
「光こそどうしたの…?」
とか聞いてくるだけだった。

「どうしたって、お前がこんなことするから…」
「こんなことって…」
愛衣は俺に近づく。
そして…


「ん…こんなこと?」



軽くキスをし、離す愛衣。

複雑。

今の俺を表すならこの文字だろう。
複雑だ、複雑すぎる。
このまま抱いちまえばもしかしたら俺のに…
なんていう希望論。
でも、勇兄と付き合っているんだろ
という心の抵抗や批判。
そして。

『襲え』

といっている俺への嫌気。

この色々な物が重なっているのだ。
複雑以外、無いだろう

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