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俺だけの有害図書

第3章 開花したものとは?…

放課後…


電車に乗り…家に近い最寄り駅を通過し…十夜の家近くの駅にて下車…


「……」

どんな顔して行けばいいやら…悪い事をした訳ではないが…何せこういった行為は初めてで…とりあえず十夜が好きな食べ物でも買って行こう…


ペチャクチャ…ペチャクチャ…この近辺はJKやJC祭りだな…


色んな制服が行き交う…


あまり詳しくないため…どの学校とかまでは出て来ないが…色とりどりだな…


すると…


『お兄さん…一回どう?…』


「えっ?…」

声の方に振り向くと…


まだ居るんだ?…こういうベタな格好の…如何にもバイトですが何か?みたいな占い師さんが…


「今なら、タダで一回見てあげるよ…」

よく見ると…顔は可愛いな…


十夜が居ない今なら…別にどうにか出来るわけでもないし…いいか…乗っかってみるか…


「じゃあ、お願いします…」

最初はジッーと顔を見つめられた…


何なんだ?…占いって普通手とか…名前を聞いて画数とかのでやらないのか?…


「じゃあ、ピッと…」

今、普通にデジカメで俺の顔を撮ったよ?…


「お兄さん…珍しい宿命だね…」

「宿命って?…具体的にどんなの?…」

「ズバリ言ってもいいですか?…」

「ゴクッ…」

急に真顔に迫るから思わず唾を飲み込んだ…


「お兄さんの過去世って…今まで…童貞のまま亡くなってるんだよね…」

「へっ?…過去世って?…」

「しかも、三代も…みんな童貞のまま…」

「それで…俺には何の関係が…」

「だから、今のお兄さんには…モテ期が三代分余ってるみたいだから…とても濃いくて長い期間のモテ期が来るかも…」

「来るかもって?…ただの仮想の話かよ…」

「仮想とか可能性の話じゃないよ…人のモテ期はだいたい決まった分量しかないのに対し…お兄さんのご先祖さんしかも、三代分も使う前に亡くなってるから…お兄さんの代で一気に消化しちゃうかもよ…」

「また、かもよか…」

「嘘だと思うなら…じゃあ、一番近くでいい事があるか教えるね…」

「本当にか?…」

「当たったら…お金は要求しない代わりに何かくれる?…」

「……当たればな…」

「大丈夫…あたしのは100パーだから…」

100パーね…所詮占いだとしか思えんが…

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