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俺だけの有害図書

第3章 開花したものとは?…

気を取り直して…今度はちゃんと表札を確認し…よし…


押そうとしたら…


「家に何か様?…」

「へっ?…」

いきなり声をかけられ…声が変に裏返った…


「頭悪いの?…じゃあもう一回しか言わないから何か様?…」

むっ…かなり失礼な奴め…


でもよく見ると…目元が十夜にそっくり…妹か?…その前に妹居たのか?…


ガチャ…バタン…ガチャ…


んっ?…


あれ?…今後ろで物音が…


女の子は姿がない…考え事してるうちに…スルーされたらしい…


仕方ない…よし…ピンポーン…今度はちゃんと押せたぞ…


『変態はお断りで~す…』


「なっ!!…だ、誰が変態だ…コラァ…十夜に会わせろ…」

ドンドン…思わずドアを叩いた…


家の中は…


「誰だ…人んちのドアを叩きまくってるバカは?…」

「お姉ちゃん新たなストーカーかもよ…ニヤニヤ…」

悪い妹ちゃんだ…


「よし、シバいてくるか…」

「ププッ…バーカお姉ちゃんに殺されろ…」

ドアの前…


「十夜頼む…俺だ…」

ギィィー…おっ…やっと伝わったか…


思ったら…ドアが開いた瞬間…


「天誅だボケ…」

ドゴンッ…思いっきりフロントキック…おごぉ…俺、目が飛び出しかけた…


「死ね…クズが…んっ?…あっ!?…り、涼太…」

段々顔面蒼白な十夜…


「十夜…ヒドい仕打ちだ…」

「あわわ…ち、違うんだ…そうだこれは事故だ…テヘペロ…」

何がテヘペロだ…舌引っこ抜くぞ…


そしてやっと家の中に入れたが…


身体痛くてまだ思うように動けない…


「へぇ~この変態お姉ちゃんの彼氏なんだ?…」

「変態…言うな…いずれは八重巳(やえみ)のお兄ちゃんなるかも知れないんだぞ…」

「ふーん?…こんな平凡な変態要らない…」

「ま、待て…さっきから…何で俺は変態扱いなんだ?…」

「だってロリコンっぽい顔してるし…どうせ、今までエロゲーでハァハァとかしてんたじゃないの?…あたしの貞操の危機だよお姉ちゃん…」

クソ…十夜に甘えてじゃれつきやがって…


「涼太はそんな事しないよな?…」

「当たり前だ…俺には十夜が居る…」

「もう涼太ったら…そんな事言ったらサービスしたくなっちゃうじゃないか…」

頬真っ赤にし照れてる十夜…妹は…ギロッ…恐っ…超不機嫌顔…

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