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君と出会って世界が変わったー。

第2章 帰り道

「えっと…」

裕罹は簡単に家までの道を生に説明した。


生は道が分かると裕罹を引っ張って歩き出した。



「少しは落ち着いた?」

「うん…」


正直まだ裕罹は恐怖が消えていなかった。

少し小刻みに震えてしまう。

すると生がこう言った。


「ちょっとそこの公園に寄ろうか?」


公園につくと、近くにあったベンチに座って少し話した。



「まだ怖い?」

「ちょっとだけ…」


流石にすぐには恐怖は消えなかった。

身体が小刻みに震えてしまう。


手にギュッと力を込めて、

裕罹は俯いてしまった。


すると生は裕罹をグイッと引き寄せて、

優しく包みこむように抱きしめた。



「恐い思いさせてごめん。泣きたかったらないてもいいんだよ?」

裕罹はこの時、初めて人のぬくもりを知った。

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