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君と出会って世界が変わったー。

第5章 妬みと友達

「な、なんで…」

「友達がいなくて可哀想だとでも思ったの?そんな同情、いらない。私は好んで1人でいるの。」


裕罹は急いでお弁当を片付けると、走って何処かに行ってしまった。


呆然と立ち尽くした女の子に、声がかかる。

「あーあ、残念だったねー」


「愛歌ちゃん…」

「愛歌ちゃんと呼んでいいなんて、許可してないでしょ?遠藤さんって呼びなさいよ!」


「ご、ごめん…」

「タメ口を聞いていいなんて言った覚えはないわ。貴方本当に物分りが悪いわね、昔から。」


少し愚痴を零すと、遠藤 愛歌は女の子の耳元に口を近づけた。

「貴方は私の大事な駒なのよ、氷室 深郗。さあ、次の作戦に移るわよ、ぼさっとしてないで早くしなさい!」

氷室 深郗、と言われた女の子は急ぎ足で行く遠藤 愛歌の後を走って追いかけた。



そして、裕罹に魔の手が忍び寄る…

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