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君と出会って世界が変わったー。

第6章 本当の友達

安野さん、が転校して来てから、

数日が過ぎた頃…


安野さんは水速くんにべったりで、

誰も近寄ることができない状態だった。




「いーくん!一緒に帰ろ?」

ニコニコしながら水速くんに話しかける安野さん。


その笑顔がとても黒く見えて、私は少し怖かった。




「美羽、あんまりべったりすんなよ!俺だって美羽以外のやつとも話したいよ。」


「だってほっとくといーくん、誰かに取られちゃうんだもの…」


その言葉と表情に

私は彼女が少し病んでるように感じた。


「取られねーよ」



「じゃあ、いーくんは美羽のそばにずっといてくれる?」




その言葉に私は鳥肌さえ立った。



安野さんは

「もう誰も寄せ付けない

いーくんは私のもの!!」

と、言わんばかりに周りを圧倒していた。




「そんなのまだわかんないだろ?」


水速くんの返事は周りをざわつかせた。


だってあまりにも意外だったから……





普通なら俺がずっとお前のそばにいてやるとか言うところなのに、

水速くんが言った言葉は全然違った。





その言葉を聞いて、愛歌ちゃんは少し安心したような表情をしていた。




「そっか〜。じゃあ美羽、いーくんに好きになってもらえるよう頑張るね?」


その時、ニヤッとする安野さんの影が私には見えた。








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