テキストサイズ

君と出会って世界が変わったー。

第6章 本当の友達

それからと言うもの…

安野さんは更に水速くんにベタベタするようになった。





そんなある日…


水速くんに用があった愛歌ちゃんは、


安野さんのいる中、水速くんに話しかけた。



「あの…水速くん……このプリントのここなんだけど………」


そう愛歌ちゃんがいうと、机をバンっと叩く音がした。



「ちょっとあなた?いーくんは今私とおしゃべりしてるんだから、邪魔しないでよ!!」


と言って、安野さんは愛歌ちゃんを睨んだ。



なんて強情な子なんだろうか……





「てかそんなプリントの事、わざわざいーくんに聞かなくたって、他に聞ける人がいるでしょーが!!邪魔だからどっかいっ…」





安野さんがそう言いかけた時、隣にいた水速くんが怒鳴った。


「美羽!いい加減にしろ!!!」


クラスにいた人が一斉にこっちを向いた。




「プリントのわからないところを教えるくらいならいいだろ?それに美羽だって友達を作ればいいじゃないか。俺はいつまでも俺のそばにいてやれないぞ!!」




教室が水速くんの声だけになる…





少しすると安野さんが口を開いた。



「ひ…酷い!なんでよ!!別にいーくん意外と仲良くするつもりなんかないもん!!私にはいーくんしかないのに……」



と、泣きながら行っていた。





「もう私なんて…いらないんでしょ?……じゃあ消えてあげるよ………」



そう言ったあとすぐに、安野さんは教室を飛び出した。



「ま…まずい…!!」



水速くんはそう呟いて、安野さんのあとを追った。







この後どうなるかなんて





誰も予想がつかないだろう……。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ