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君と出会って世界が変わったー。

第2章 帰り道

「は?」


思わず間抜けな声が出てしまった。


「は?じゃなくて、手繋ごうよー!夜道は危ないしさぁ〜」


ね?と付け加えてきた。


そしてまたニコニコしている。



「絶対嫌!!」


「うわーん!」


と、泣き真似をしてくるが、やはり裕罹には通用しない。


そのまま少し距離を置いて駅まで歩いた。


「じゃあね。」


裕罹はやっと生から解放されると少し心で喜んでいた。


だが、その願いは叶わなかった。



裕罹が改札を抜けると生もそのままついてくる。


「なんであなたもこっちにくるの…」

「なんでって、俺も最寄り駅こっちだし。それにあなたじゃなくて水速ね?」


裕罹の心は少し嫌だったが、その気持ちは段々薄れていった。







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