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君と出会って世界が変わったー。

第2章 帰り道

「次は〜○○駅〜、○○駅〜」

ガタンゴトンと電車に揺られながら、

裕罹は帰宅をしていた。

ちょうど会社を終えて帰宅するサラリーマンやOLの人たちの時間と被ってしまい、

電車の中は満員だった。


隣には生がつり革につかまっている。

よくよくみれば、イケメンだなぁと思い、

クラスで女子が騒ぐ気持ちが少しだけわかる気がする。


と、その時だった。


下半身に違和感を感じる。

満員だからカバンでも当たっているのだろうと思ったが、確実に誰かに触られていた。


お尻の辺りを鷲掴みにされ、裕罹は鳥肌がたつ。


そして過去のことがフラッシュバックしてきて、涙が出そうになる…


誰かに助けを求めなければ…


手は確実にスカートの中に入ろうとしている。


嫌だ、恐い…!!


助けを求めようとして、思いついたのは1人。


隣に立っている生のYシャツの袖をグイッと引っ張ると、生はこちらに気づいてくれた。

声は出せないので、口パクで「助けて」と訴えるとどうやら状況を理解してくれたようだ。


それは私が涙目で訴えたからでもあると思う。



すぐに裕罹の下半身に伸びていた手をバシッと掴み、

上にあげた。


「俺の彼女に何してくれてんの?」

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