聖夜に天使は舞い降りて~angel only for me~
第3章 聖なる夜の初体験──♪
「やっぱり……。私とじゃ……、嫌……ですよね……」
いやいやいやいや、違うんだよ。
あれは別に君を拒否してるわけじゃなくて……。
「そうですよね……。今し方逢ったばかりの相手にそんな事言われたら・・・、困りますよね……」
あああ、やっぱりそうなりそうな予感が・・・。
違う、違うんだ。僕が言いたかったのは───。
だけども、やっぱりそうなったとしても夢であっても、これだけは言っておかなきゃ……。
「いや、そうじゃないんだ……。
僕が言いたかったのは、別に君を拒否してるわけじゃなくて、その・・・。
君こそ、僕なんかでいいのか? って事であって……」
「そんな……。私こそ・・・。
むしろ、私はあなたでなくては・・・」
───え?
「───分かりました。
これなら、私が本気だっていうこと分かって貰えますか?」
そういうなり彼女は僕に近づいてくる……。
そして虚ろな目をして僕の頬に手を添えた。
こうしてだんだんと近づいてくる彼女のかわいい眼差し……。
この予期せぬ展開に対処仕切れなくなった僕の脳みそは思考が遮断され、頭の中が真っ白になった。
そして、次の瞬間───。
僕と彼女の唇がそっと・・・。
───合わさった。
僕は放心状態のまま、初めて体験するその感覚に思わず目を瞑った。
甘酸っぱいような、そしてすごく柔らかい彼女の唇。
たった一瞬だったかも知れないけど、永遠のように感じられた長い時間。
これが夢だとか現実だとか、もうどっちだっていい……。
ただこの瞬間をしっかりと味わっておきたかった。
───次第に離れていく唇……。
そして目を開ければ翼の生えた天使の姿が映る……。
こうしてとても遅い僕のファーストキスは、まさかの“天使”によって奪われた。
いやいやいやいや、違うんだよ。
あれは別に君を拒否してるわけじゃなくて……。
「そうですよね……。今し方逢ったばかりの相手にそんな事言われたら・・・、困りますよね……」
あああ、やっぱりそうなりそうな予感が・・・。
違う、違うんだ。僕が言いたかったのは───。
だけども、やっぱりそうなったとしても夢であっても、これだけは言っておかなきゃ……。
「いや、そうじゃないんだ……。
僕が言いたかったのは、別に君を拒否してるわけじゃなくて、その・・・。
君こそ、僕なんかでいいのか? って事であって……」
「そんな……。私こそ・・・。
むしろ、私はあなたでなくては・・・」
───え?
「───分かりました。
これなら、私が本気だっていうこと分かって貰えますか?」
そういうなり彼女は僕に近づいてくる……。
そして虚ろな目をして僕の頬に手を添えた。
こうしてだんだんと近づいてくる彼女のかわいい眼差し……。
この予期せぬ展開に対処仕切れなくなった僕の脳みそは思考が遮断され、頭の中が真っ白になった。
そして、次の瞬間───。
僕と彼女の唇がそっと・・・。
───合わさった。
僕は放心状態のまま、初めて体験するその感覚に思わず目を瞑った。
甘酸っぱいような、そしてすごく柔らかい彼女の唇。
たった一瞬だったかも知れないけど、永遠のように感じられた長い時間。
これが夢だとか現実だとか、もうどっちだっていい……。
ただこの瞬間をしっかりと味わっておきたかった。
───次第に離れていく唇……。
そして目を開ければ翼の生えた天使の姿が映る……。
こうしてとても遅い僕のファーストキスは、まさかの“天使”によって奪われた。