聖夜に天使は舞い降りて~angel only for me~
第3章 聖なる夜の初体験──♪
「んぁ……、ん……、ああ……」
「───ねぇ」
「はい……」
「君ってさ……」
「エルナ……」
「え?……」
「エルナって呼んで下さい……」
「あ……、ごめん」
「いえ……」
そっか……。これが彼女の名前なんだっけ。
エルナ・・・。
彼女の名前を呼ぶと何だか臨場感が増してくる……。
「ねぇ……、エルナ……」
「はい……」
「気持ちいい?」
「ん……、あぁ……。
ご、ごめんなさい……。
正直、気持ちいいっていう表現がどのようなものなのか、イマイチよくは分からないんです……。
でも何だか……、くすぐったいような、フワフワするような……、そんな感じです……」
「エルナ・・・。それって“気持ちいい”って事だよ?」
「あっ……、んぁ……。
やっ……、やっぱり……、こ・・・、この感じが───」
“気持ちいい”の意味さえ分からなかった少女……、僕はそんな少女とのささやかな時間を楽しんでいた。
そんな最中(さなか)、揉んでいた手がズレてしまい、何かの指が不意に彼女の乳首に触れてしまった。
「キャン……。やっ・・・」
かわいらしい声をあげ、甘く抜けるような吐息を漏らした彼女。
僕は何をしでかしたのか一瞬分からなかった。